ブロックチェーン活用法の基本形

6.品質証明、産地や真贋性証明を、第三者の認証者や監査人に依頼するとき、自動的にその証左が残ります

製品の生産者や所有者が、その真正性や原産地を証明したいというニーズはあるでしょう

ブロックチェーン上にデジタルの証明書を起票して、実物と並行して流通していくことができます

このとき、品質管理部、あるいは第三者である認証者や監査人に対して証明を依頼し、その証明書を第三者に通す、経由することで、自分だけではなく客観的な認証が刻まれた証明書が、流通していきます

7.エスクロー機能。売買する物や権利書に対し、支払金も用意されていることを第三者が確認した後に、自動で履行します

買い手が、代金を中間の場所に送ると、エスクロー勘定の機能があり、いったん保管されます

売り手は商品証明書、あるいは所有権などの証書を中間の場所に送ると、いったん保管されます

エスクローエージェントは、両者揃った場合に、ホールドの状態を解いて、両方向に実行します

エスクロー機能は、ビットコインで、すでに実装され、その後の世代で発展しているようですが、信託会社などがサービスとして介在する方法もありそうです

8.資金ニーズに対して、業者が間に入って金銭的財産権の貸し借りを成立させる、レンディングが出来ます

ビットコインやステーブルコイン、あるいは物的資産の所有権など、暗号通貨や暗号資産を貸し借りする、という仕組みが作れます

9.少額の金銭的財産権をかき集めて、一つの事業への貸付のように束ねます(クラウドファンディングの貸付版)

通常の金融機関の貸付では、例えば少額の預金を沢山合算して、別途の契約として、その合算額を企業などへ一本の契約で貸付ますが、ブロックチェーンは、Peer to Peer, 一対一の契約システムですので、合算しての契約更改はせず、グロスのまま、貸付契約を結ぶという使い方が作れます

10.自分の個人情報を分割して管理し、業者によって見せる部分を自分で選べます

私の情報、例えば、登録情報や好み、生活履歴などでもよいですが、これを区分して、何らかの資格を持つ情報信託などのエージェントに預けておき、業者に提供する必要がある時、自分の操作によって、必要な部分だけの閲覧キーを送ることができます。

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