服薬管理支援の試案

2.高齢者見守り

高齢者見守りという観点 1

ひとり暮らしのお年寄りが増加すると言われています。総務省によれば、令和 22 年(2040 年)には男性 20.8%、女性 24.5%となることが予測されています

高齢者見守りという観点 2

一人暮らし、高齢者のみ世帯の「見守りのニーズ」と対策には、次のような観点があります

  • 孤独死のリスク (体調の異変を早めに見つけて対処すること。見守り、声掛け)(Source: 厚労省 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12000000-Shakaiengokyoku-Shakai/0000034190.pdf)
    • 地域で援護が必要そうな世帯をリストアップする
    • 地域で協力、見守り、支え合う活動、自治体その他の公共団体の参加
    • ライフライン事業者、新聞、生協、配食、飲料配達等との支援体制を作る
    • 人感センサー、コミュニケーション機器、緊急通報ボタンなど、機器等を活用して迅速な対応を図る

高齢者見守りという観点 3

  • 認知症の人等の見守りニーズ ー 行方不明になるリスク(見守り、SOS体制)(Source: 認知症基本法 16-17条あたり https://laws.e-gov.go.jp/law/505AC1000000065、 厚労省及び社会福祉法人浴風会 https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001324281.pdf)
    • 地域の支援基盤作り、事務局を作り、方針を共有し、集い、仲間を増やす
    • 見守りアクション、広報、啓発、登録システム、人的なネットワーク、訓練
    • 地域の協力者のほうが、互いに連絡を取って捜索するためのスマホアプリの支援ツール
    • 本人に持たせるQRコードが印刷された見守りシール、見守り用のGPS機器
    • 認知症について進行を遅らせる薬を服用している場合は、その服薬管理が重要
    • 認知症のリスク因子として、前記と共通だが、高血圧、肥満、糖尿病が含まれるので、健常な時から、これらの服薬管理が重要(Source: 首相官邸 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/ninchisho_kaigi/yusikisha_dai2/siryou5.pdf)

高齢者見守りという観点 4

  • 被介護者の急な体調異変、ベッドからの転落などの見守り、介護負担軽減ニーズ(Source: 厚労省「介護ロボットの効果実証に関する調査研究事業」 https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000612885.pdf)
  • 目的として、
    • 転倒、転落の予防と早期発見、訪室の必要性判断、利用者の行動パターンの把握、睡眠状態の把握
  • 見守り機器の導入
    • センサー、バイタル(心拍、呼吸等の生体情報を測る)、カメラ
    • 転倒転落防止のための安全用具として、離床センサー(電動ベッドなどに内蔵)、体動センサー
  • 見守り以外の機器導入
    • 移乗支援(装着)、移乗支援(被装着)、コミュニケーション機器、入浴支援、移動支援、排泄支援、介護業務支援

高齢者見守りという観点 5

  • 消費者保護の観点からの見守りネットワーク(Source: 消費者庁 https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000750941.pdf)
    • 認知症等の高齢者や障害者等の消費者トラブルの未然防止や被害の拡大防止のための、周囲の見守り
    • 見守り、地域連携のネットワーク作り。地域の消費生活センター、警察、ケアマネ、医療機関、公共サービス事業者など

(例示)消費者庁「消費者問題解決を目指す地域のための見守り官民連携ガイドブック」に提案されている、地域の見守り連携のモデルからの概要 (詳細なドキュメントは、消費者庁のドキュメントを参照、Source: https://www.caa.go.jp/policies/policy/local_cooperation/system_improvement/network/material/assets/consumer_cooperation_cms201_230621_03.pdf)

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