ブロックチェーン活用法の基本形

26.空間の移動履歴を記録して再現できます

縦横高さ、「空間ID」の最小単位(voxel)に、IDと秘密鍵を持たせて、擬人化して、ブロックチェーン上のアドレスを持ちます

膨大な数、ただし有限数のアドレスを、「空間IDマスター」のようなシステムが一元的に管理します。人や物が、この空間を移動し、経由地でその空間(voxel)に証明を要求すると、その空間 voxelが要求書を受け取り、そこに存在したことの証明として返信します

27.著作物販売のチラシを拡散し、転送し、買った人に開錠キーを与え、チラシ流通経路の人々に利益の一部を還元できます

チラシをブロックチェーンのトランザクションとして、ただし、開錠キーは空欄で、ばらまきます

チラシを見て、そのコンテンツを買ってくれた人に開錠キーを埋め込みます

買ってくれた人までのチラシの拡散の経路にいたひとに、褒美を渡せます

28.著作物などの権利書としてのNFTが古物として転売される時に、その都度、版権者へインセンティブをつけたり、画質を落とした転売をすることができます

ブロックチェーンのエスクロー機能を使って、コンテンツを観るための鍵を転売しますが、版権者側へのインセンティブとして、一部の代金をペイバックする仕組み、また、応用として、画素数を落としたB鍵に交換する仕組みも作れます

29.クレジットカードの国際決済のような仕組みを作れます

多国籍グループ企業間のPeer to Peer決済を構築するときは、グループ社員のため、同じ仕組みの応用で、社員が後払いできる、ブロックチェーンのウォレットに追加するクレジットカード機能を作ることも可能です

外国に出張した社員消費者が、在外オフィス内店舗で何か、購入するときに、ウォレットの機能により、その消費者は債務証書を自動的に発行します

その外国にクレジットカード運営会社を持ち(既存の会社に業務委託してもよい)、債務証書を受けて、リアルマネーを手数料・金利分、多少割り引いて、店舗に支払います

債務証書は社員消費者本国のクレジットカード運営会社に送られ、毎月合算して社員消費者の銀行口座から引き落とされます

30.薬の服用状況と、血圧等バイタルデータをセットに、患者の個別データを互いに参照できます

血圧を例にとりましょう。体重、体脂肪、塩分摂取量、運動等活動状況など説明変数となりえるデータがあり、いまはリストウォッチや体組成計などで、デジタルデータを取ることができます。一方、降圧剤を処方通りに毎回飲んでいるか、何時に飲んでいるか、飲み忘れが無いか、服薬管理のデータが取れれば、両者を照らして、少なくとも時系列で、因果関係が見えてきそうです。さらに、処方量や薬剤がその人、その個人に適正か、薬剤にも色々種類があり(カルシウム拮抗薬、ARBなど)、効き方が異なるでしょう

医療に限らず、様々な分野で統計学的観点からの分析が行われます。より多数のサンプルデータを集めて合算し、相関関係を分析して、アグリゲートされたデータによる解析から、標準的処方を示すのが通常でした

医師と患者、処方とその結果、本来は個々に、1対1、Peer to Peer の指図書でありその結果です。今日のデジタル社会では、グロスの生データ(raw data)をそのまま分析するだけのコンピューティング能力があります。

運動をしている期間もあれば、さぼっている時もあるでしょう。アスリート的な運動家に対して、ウォーキングを毎日欠かさない人は、統計的には同じような運動量かもしれませんが、実際の筋肉や心肺能力は異なります。飲み忘れが続いたり、服用時間が偏っていることもあるかもしれません。ある患者の一回一回のグロスのデータをブロックチェーンに記録し、そのデータに対して、同様の体組成、生活習慣を持つ他の患者の一回一回のグロスの服薬状況と薬物動態を、膨大なログ情報、データレイクから検索してピックアップし、その患者の状況に近い、具体的なグロスの事例を参照する、という仕組みが出来そうです

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