ブロックチェーンによる貿易決済、貿易金融:その2 続編

2.バイヤー側の起動によるサービス

バイヤーがサプライヤーを支援

商品に競争力があり良く売れる、あるいは期待される新製品という場合、輸入者はより多く、より早く仕入れたいことがあるでしょう

あるいは、輸入者が大手で資金力があるとして、輸出者は、優れた技術と製品力があっても、資金調達力が不足するというケースもありそうです

輸入者の意思で、輸入者起動で支払期日前に金融会社に依頼し、金融会社がサプライヤーに早期に支払い、バイヤーから金融会社への債務に切り替えるという処理です

従来のファイナンス的にみると、リバースファクタリングとも言えそうですが、当システムの特徴として、原債務者の不渡り時に金融会社は輸出者に請求できません。現行の輸出手形のノンリコースに近いでしょう。また、輸入金融の銀行ユーザンスとも言えるかもしれません

バイヤーがサプライヤーを支援:機能操作イメージ

輸入者起動のファイナンスの処理です

輸入者発行の債務証書を引き受けてくれる金融会社をリストアップする操作イメージです

金融会社は、最初にシステムに登録したあと、参加者の信用情報、債務証書の属性情報をモニタリングしています。検索結果は早期に表示できるでしょう

バイヤーがサプライヤーを支援 2

前掲に似たケースとして、シンプルな例ではありますが、輸入者が商品を仕入れて売り始めたところ、予想以上に競争力があり良く売れる場合、急いで次の仕入れ商談を進めつつ、すでに買掛債務を立てた支払いについて、期日前に早期に支払い、サプライヤーの資金繰りを支援するというケースです

この場合、金融会社のファイナンスは必ずしも必要ありません

また、ブロックチェーンによる決済を利用する必要もありませんが、債務証書を以下のように回送するところにシステムを利用できます

バイヤーがサプライヤーを支援 2:機能操作イメージ

輸入者起動の支払い早期化の処理です

輸入者発行の債務証書を輸出者が返送して、支払いを受けるもので、金融会社のファイナンスは必要ありません

輸出者の広い意味でのファイナンスの一助となるでしょう

バイヤーがサプライヤーを支援 3

輸入者起動で、支払期日前に金融会社に依頼し、輸入者と金融会社が共同で、サプライヤーに早期に支払い、輸入者から金融会社への債務をその分起票するという処理です

ここでは、例として、半分ずつ受け持つとします。部分的なリバースファクタリングとも言えそうです

バイヤーがサプライヤーを支援 3:機能操作イメージ

輸入者起動のファイナンスの処理です

輸入者発行の債務証書を引き受けてくれる金融会社をリストアップする操作イメージです

金融会社は、最初にシステムに登録したあと、参加者の信用情報、債務証書の属性情報をモニタリングしています。検索結果は早期に表示できるでしょう

バイヤーがサプライヤーを支援 4

輸入者は、仕入れ商品をすぐに販売する緊急性はない、それでも、サプライヤーの資金繰りは支援したいというケースです

輸入者起動で、支払期日前に金融会社に依頼し、輸入者が受け取るはずの船積書類を金融会社に買い取ってもらい、その対価を指図払いとして、自社でなくサプライヤーあてに払ってもらいます。手数料(支払い金利)が足りない分は別途、金利分の債務証書を発行します

輸入者はいったん、債務をオフバランスにできます

その後、必要な時に、金融会社から船積書類を買い戻すことができます

バイヤーがサプライヤーを支援 4:機能操作イメージ

輸入者起動で、船積書類という有価証券を金融会社に売却し、受取金を金融会社からサプライヤーあてに代行支払します

こうした処理について、当該船積書類を引き受けてくれる金融会社をリストアップする操作となります

金融会社は、参加者の信用情報だけでなく、商流と船積書類の属性情報をモニタリングしておく必要があります

バイヤーがサプライヤーを支援 5

輸入者の意思で、輸入者起動で支払期日前に金融会社に依頼し、輸出者の持つ輸入者の債務証書を金融会社に回送し、見返りに金融会社が新規に債務証書を輸出者向けに発行します

輸出者にとっては、原債務者がバイヤーから金融会社に替わります

原債務はバイヤーから金融会社に対しての債務に切り替わり、輸出者は当該取引に関して、売掛債権減、同一金額の貸付増と仕訳します

早期の現金化にはなりませんが、信用力の高い金融会社の債務証書に交換するので、資金回収リスクが低下します

サプライヤーは、前述した、金融会社による現金化、輸出者への指示払いの時よりも、金融機関への手数料が安くなる筋合いにあります

バイヤーがサプライヤーを支援 5:機能操作イメージ

輸入者起動のファイナンスの処理です

輸入者発行の債務証書を自行発行の債務証書にスワップできる金融会社をリストアップする操作イメージです

金融会社は、最初にシステムに登録したあと、参加者の信用情報、債務証書の属性情報をモニタリングしています

手数料には、残存期間の金利と、債務スワップ処理に伴う取扱手数料があります

バイヤーがサプライヤーを支援 6

まず、前述と同じく、輸入者の意思で、輸入者起動で支払期日前に金融会社に依頼し、輸出者の持つ輸入者の債務証書を金融会社に回送し、見返りに金融会社が新規に債務証書を輸出者向けに発行します

とくに、輸入者が外国資本で、その買掛債務証書の信用力が測りかねず、輸出者側の国内流通が難しい場合、ネームバリューと信用力がある金融会社の債務証書にスワップすることで、原債務が置き換わり、流通性が増します

輸出者は、そのまたサプライヤーへの買掛債務について、この金融会社の債務証書を分割流通させることで、実質的な支払に当てます

バイヤーがサプライヤーを支援 6:機能操作イメージ

輸入者起動のファイナンスの処理です

輸入者発行の債務証書を自行発行の債務証書にスワップできる金融会社をリストアップする操作イメージです

金融会社は、最初にシステムに登録したあと、参加者の信用情報、債務証書の属性情報をモニタリングしています

手数料には、残存期間の金利と、債務スワップ処理に伴う取扱手数料があります

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