ブロックチェーンによる貿易決済、貿易金融:その2 続編

4.金融会社が自律的立場で起動するサービス

そのまたバイヤーの債務証書を金融会社が引き受け

輸入者(バイヤー)のリクエストで始まりますが、「そのまた」バイヤーの信用力を金融会社が日ごろから評価していれば、バイヤーが金融会社を検索し、応じられるところに「そのまた」バイヤーの債務証書を引き受けてもらい、金利、手数料分を割引いて早期に現金化するというサービスができます。長期に継続的に商流があれば、以前の債務証書を最近の調達資金のため現金化するというかたちでの輸入金融の銀行ユーザンスとも言えそうです

そのまたバイヤーの債務証書を金融会社が為替交換

輸出者のために、輸入者(バイヤー)起動で始まりますが、金融会社の用意したサービスとして、「そのまた」バイヤーの通貨建ての債務証書を金融会社に引き受けてもらい、輸出者が求める通貨建ての金融会社の債務証書へとスワップしてもらいます。その際には、輸入者が金利、手数料分の債務証書を新規に切って、金融会社に差し入れます

金融会社がサプライヤー要請で合算、為替交換する

銀行による基本的な債務証書の早期現金化は、別紙「ブロックチェーンによる貿易決済、貿易金融:その1 基本形」に挙げています。このほかにも、当システムを使った可能性を考えてみます

マルチカレンシーの多数の債務証書と、それぞれの支払期限までの為替リスクを金融会社が実質的に引き受け、自行の単一通貨建て債務証書とスワップし、流動性を高めるサービスができそうです

金融会社が投資家に販売するサービス

複数の債務証書を金融会社がサプライヤーから広く集めて、束ねて「投資家」に仲介します。債務証書と対価の支払いはあくまでもグロスで、P2P、1on1ととらえて、便宜上、束ねて見えるように仕立てます

おわりに

このコンテンツでは、前のペーパー、「その1基本形」の続編として、貿易取引、貿易決済、貿易金融におけるブロックチェーン債務証書の発行、債務流動化、決済の仕組みについて、派生編、応用編という意味で、ファイナンシングについて、いろいろと書いてみました

既存の輸出金融、輸入金融も思い起こしながら、新しい、当事者間の端的な関係、すなわち、P2Pのシステムでどのように作れるかという試案を並べてみました

  • バイヤー側の起動によるサービス
  • サプライヤー側の起動によるサービス
  • 金融会社が自律的立場で起動するサービス

次のコンテンツでは、サプライヤーファイナンス、Deep Tier Finance について、ブロックチェーンを活用してどのように作れるか、そのメリットなどを書く予定です

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